AFT103 温度測定用熱工学実験装置・教育用教材・職業訓練用機器1 概要
温度の測定には、様々な物理的原理が利用されます。例えば、測定媒体の膨張を利用して、目盛りから直接温度値を読み取る方法などがあります。
産業分野においては、温度測定は多くの場合、電子的に行われます。電子的な測定の利点は、信号のさらなる処理や、遠隔地(コントローラーや外部ディスプレイなど)への信号伝送が容易であるという点にあります。
本実習装置(トレーナー)を使用することで、様々な温度測定の手法を実施し、相互に比較検討することが可能となります。本装置には、液柱温度計やバイメタル温度計に加え、電子的な温度測定用として、熱電対、Pt100測温抵抗体、およびNTCサーミスタがそれぞれ異なる保護管(スリーブ)付きで組み込まれています。また、2本の液柱温度計を用いた乾湿計により、相対湿度を測定することも可能です。
異なる測定手法を比較するため、研究対象となる各温度センサーは、実験槽の上部に設置された高さ調節可能な支持装置に取り付けられます。ファンを稼働させることで、周囲環境の条件をほぼ一定に保つことができます。また、電子制御式ヒーターを内蔵した第2の槽(加熱槽)により、最大約80°Cまでの温水を供給することが可能です。
所定の温度に加熱された温水は、実験槽へと供給されます。高さ調節可能な支持装置を下降させることで、各温度センサーを水中に浸漬させ、温度測定を開始します。
測定値は、アナログ値またはデジタル値として読み取ることができます。3チャンネルのラインレコーダーを使用すれば、電子式温度センサーによる測定値を経時的に連続記録することができ、これによって各センサーの異なる時間応答特性を記録・検証することが可能となります。具体的には、意図的に設定された温度の急変(温度ジャンプ)や、定常状態および過渡状態における温度挙動について学習することができます。
2 仕様
代表的な測定機器を用いた、定常および過渡状態における温度測定実習
温度センサー:液柱温度計、バイメタル温度計、Pt100測温抵抗体、サーミスタ(NTC)、K型熱電対
相対湿度の測定用乾湿計
最大80°Cまでの、意図的に設定された温度急変(温度ジャンプ)の再現機能
温度制御機能を備えた実験槽および加熱槽(いずれも水充填済み)
両方の槽に撹拌機を装備
実験槽上部の空気温度を一定に保つためのファンを装備
測定値の記録用3チャンネル・ラインレコーダーを装備

3 技術データ
ヒーター
出力:2kW(230V時)、1.5kW(120V時)
タンク容量:4L
温度調節器
PID制御
ラインレコーダー
3チャンネル
シリアルインターフェース
温度センサー
有機液体式温度計
バイメタル温度計
乾湿計
熱電対(K型)
サーミスタ(NTC)
Pt100
測定範囲
温度:0~100°C
相対湿度:3~96%
230V、50Hz、単相
230V、60Hz、単相;120V、60Hz、単相
寸法および重量
L×W×H:1200×700×1550mm
重量:約185kg
